2015年11月18日

N中の理科の問題

すでにテストが終わったN中3年の理科の問題、平均点も40点台でなかなか大変でしたね。記述も多くて確かに点数を取りにくい問題でした。




問題のあちらこちらに「よく読めば」なるほど〜と言う仕掛けがあって、細かいと言えば細かいですが、単元の内容からしたら「さすが!」と思えるテストでした。キチンと内容を理解していないと、付け焼き刃では取れない。で、難しいかと言えばそうでもないかなと思います。点数が取りやすいかそうでないかと、難しいかそうでないかは別問題ですからね。今回は、点数は取りにくいけど難しくはないと思います。そんな問題です。





どうも、特に理科は「難しい」「わからん」と思ってしまったらその後克服が難しくなってしまう子がいますね。思考停止というか。もう原理がわからんからちっとも頭に入ってこんという状態です。





たまたま1年生でも同じような話をしていました。密度=質量÷体積のあたりです。









そうすると、この単元は、個性的な引っかかりをする子が出てきます。



密度はぎゅーぎゅー具合です。密集度って事ですね。ぎゅーっと集まっている物は密度が大きい。問題を出してもキチンと答えられます。




次に、おなじ大きさの長方形を2つ書いて、その中におなじ大きさの○を片方は4個、もう片方は8個書きます。


mitudo.jpg



「おなじ体積で密度が違う2つの物質がある。質量が小さいのはどちら?」




というと、なぜか間違える。これは単純ミスではなく、「質量」という言葉がよく分からないので、密度を理解していても質量を問われると思考が停止してしまうんです。





中1では原子を習っていないので、原子を知らずに質量の話をするのはとても難しいのですが、とりあえず世の中の物は全て原子でできているということ。そして質量とは原子の数だと言うこと(本当は違うのですが)。で、ぎゅーって詰まっているのが密度が大きくてすかすかだと密度が小さい。こんな話をすると、密度については分かったけど質量はよくわからん、と言う事が起きたりするのです。不思議な現象ですね。





これはイメージできるかどうかの差です。密度は具体的にイメージできた。でも、原子や質量というのはどうもイメージしがたい。点を取るために「原子の数」と考えたとしても、やっぱりそもそも原子を見たこともなければ質量と言う言葉の意味もよく分からん。気持ちは分かりますよね。





ここで分かれ道です。「そういうもんなのね」で先へさっさと進んでしまう子と、「分からんからちっとも頭に入ってこん」の2つに分かれます。





実は勉強が分からないといっている子は、結構な率で後者の場合があります。より納得いくように理解したい。でも理解できない。だから分からないで止まってしまった。(そして時が流れてしまうと本当の不幸が訪れるわけですが)






ある程度のところで「まぁ世の中そうなってるんなら仕方ない。覚えるか」と言う割り切りが必要なのですが、その加減が中学生には分からないんですね。「知らなくて当然」「知ってなくていい」というのは僕らには分かるのですが、中学生は分からないですからね。自分だけが分からない、自分だけができないと思ってしまいがちです。





実は理科は世の中の自然現象、もっと言えば自然界の仕組みを教えてもらう勉強なので、掘れば掘るほど分からない知らない事がたくさん出てきます。そしてたいてい理屈抜きです。「だってそうなってんだから仕方ないじゃん」ってことです。なぜ物質は原子でできているのかを考えても仕方ないわけです。少なくとも中高生の場合は。





でも、「仕組みをもっと詳しく知りたい」というのは大切にしたいですよね。それ抜きにしてただ単に公式を覚えて当てはめるだけでは理科はちっとも面白くありません。研究者になるような子もいなくなってしまうでしょう。





「きちんと納得できるまで知りたい、考えたい」と言う事を大切にしつつも、ある程度のところで切り上げて点を取れるようにするというテクニック(?)が必要なのですが、中1では加減が分かりません。中3では早く割り切りすぎてしまっています。冒頭に戻るとN中3年の問題は、早く割り切りすぎてしまっている子は取れないよ、と言う問題だったのです。






中3でこの問題は意地悪ちゃー意地悪ですが、それほどでもないですよ。僕はいい問題だったなぁと思います。先生の理科への愛があふれていると思います笑




付記。



そういえば、1問だけ。
4Nの機械で引っ張る問題は中学生で出してはダメなのでは・・・。
posted by 塾長 at 00:07| Comment(4) | 日記
この記事へのコメント
で、結局質量が小さいのはどっちですか??
質量と重さは違うんですよね???
大人になってもわかりませんf(^^;
Posted by 理科の苦手な保護者 at 2015年11月18日 11:36
理科の苦手な保護者さまへ
図で言うと、左です。
密度で計算(というか考える)のですが、

体積がおなじ=おなじ大きさの教室
密度が小さい=おなじ教室だけど人数が少ない=質量が小さい

と考えると答えにはたどり着きやすいと思います(人数で考えるというのは正しい考え方ではありませんので注意、ですが。。。)
Posted by 開智塾長 at 2015年11月18日 19:05
なるほど!わかりました!
なんだか、【質量とは物質の動きにくさの度合い、つまり慣性の大きさのことです。 ですから物質の質量は地球上でも、宇宙空間でも、月面でも変わりません。 質量の単位はkgです。 重さとは、物体に作用する万有引力(重力)の大きさです。】
っていうのが検索したらでてきてよくわからなくなっちゃいました
ありがとうございました(^^)
Posted by 理科の苦手な保護者 at 2015年11月18日 19:40
理科の苦手な保護者さま

その説明では絶対に分からない!笑
中学生くらいだと、質量は「物質そのものの量」という説明が出てきます。またこれが理解しにくいんですが・・・。

慣性を絡めるとなお分かりにくくなってしまうのですが、単純には

重い人と軽い人にぶつかることを考えます。
このとき、重い人の方がぶつかられても動きにくいですよね。これが慣性の違いです。(この場合の慣性の法則は、止まっている物体は力を加えない限り永遠にとどまったままである、その力は質量が大きいほど大きい、です。)

この「重い人」「軽い人」の違いが、質量の違いと言う事になります。

あぁでもあれですよね、僕も文系だったのでこういった考え方を理解するにはとても苦労しました。というか、高校時代は全く分からなかったので文系に行ったと言う方が正しいです。。。
Posted by 開智塾長 at 2015年11月18日 23:30
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